知っているようで知らない日本酒の種類

皆さんこんにちは!

「居酒屋を開きたいサラリーマン」こと、けんです!

日本酒って本当に美味しいですよね♪
私は辛口の日本酒が大好きです!とても気持ちよく酔えるのですが、大抵記憶を無くしてしまうので次の日休みの日に限り飲むようにしています笑

しかし日本酒ってとてつもなく種類が多いですよね、、、純米酒や吟醸酒、秋にはひやおろしや冬から春限定の新種、それ以外にどぶろく等々、、、

今回はそんな日本酒の種類や味わいの違いについて纏めていきたいと思います!

日本酒とは

日本酒は日本特有の製法で作られた醸造酒です。原料は米、米麹、水。起源は縄文時代~弥生時代と言われており非常に歴史のあるお酒で日本の「国酒」となっています。江戸時代には「きちがい水」と呼ばれていたことも笑。

日本酒はその製法や原料の違い、火入れの有無等によって様々な種類に分けられていきます。

清酒

日本の酒税法では清酒とは日本酒の内、以下の要件を満たした酒の事を言います。

・アルコール度数22%以下
・米、米麹、水を原料として発酵させて濾したもの

白濁した見た目が特徴の「にごり酒」や「どぶろく」がありますが

にごり酒は目が粗い酒袋で濾す工程があるので「清酒」
どぶろくは濾す工程が無いため「その他醸造酒」

という分類になります。

そしてこの清酒の内、特定の要件を満たした物が「特定名称酒」となります

特定名称酒の分類

特定名称酒の分類は「精米歩合」「造り方」「醸造アルコールの有無」によって分けられます。

精米歩合とは「お米をどれだけ磨いているか」という度合で、%低いほど磨いている率が高くなります。

醸造アルコールとは主にサトウキビを原料とした純度の高いアルコールのことで、良く聞く甲類焼酎はこの醸造アルコールをアルコール度数36度未満に調整したお酒です。缶チューハイ等のアルコールにも使われます。

この3つの違いにる分類は下記表の通りです。

精米歩合/造り醸造アルコール
有り
醸造アルコール
無し
指定無し純米酒
精米歩合70%以下本醸造酒
精米歩合60%以下
又は特別な製造方法
特別本醸造特別純米
精米歩合60%以下
かつ吟醸造り
吟醸酒純米吟醸酒
精米歩合50以下
かつ吟醸造り
大吟醸酒純米大吟醸
8種類に分類されます。ここに分類されない清酒は「普通酒」となります。

造りの違い

吟醸造り

お米を10度前後の低温っで1か月近い時間をかけて発酵させる製法。低温で発酵させることにより香りが閉じ込められ「吟醸香」と呼ばれるフルーティな香りが立ち上るお酒となる。

特別な製造方法

明確な規定は無し。特別な醸造方法の例としては
・長期低温発酵で造られている
・農薬、化学肥料の使用を控えた特別栽培米を原料にしている
・特定の酒米を100%使用している              等

味わいの違い

純米酒

純米酒は原料が米、米麹、水だけなだけあってお米のふくよかな旨味や甘味、香りが存分に味わえるお酒です。
またどの一般的にどの温度でも美味しく飲めるお酒で、食中酒としてとても適しているお酒と言えます。

本醸造酒

本醸造酒は醸造アルコールが入る事によってスッキリとした味わいになります。醸造アルコール自体がそもそも辛口なので、基本的には米の旨味を生かしながらもキレのある辛口で後味に爽快感があるのが特徴です。
スッキリとしているので料理とも合わせやすく、温度は低めの方が美味しく飲めるとされています。(中にはコク深さが際立っているものもあるので、そうしたものはちょっと高めの温度帯の方がいいかも)

吟醸酒

吟醸酒の味わいは2種類に分かれます。

・香りを楽しむ為の”ハナ吟醸”
フルーティなで華やかな香りが特徴で、グラスに注いだ時点で香りがしてきます。香りの主張が強いため、一般的には食前酒に向くお酒です。温めすぎると香りが飛んでしまい、冷やしすぎると香りが抑えられてしまうため、15℃前後の温度が一番特徴を生かして飲めるとされています。

・味わい重視の”味吟醸”
口に含んだ時に奥深い香りとしっとりとした味わいが感じられるのが特徴です。こちらは食中酒としても好まれます。吟醸香を食事と共に楽しみたい方にお勧め!一般的に吟醸酒はお燗には向かないとされていますが、40℃くらいのお燗も楽しめる吟醸酒となっています。

生酒

一般的に日本酒は殺菌をするために貯蔵する前と出荷前に火入れを行うのですが、生酒とはこの火入れを一度もしない物を言います。

また貯蔵する前だけ火入れを行わないお酒を「生貯蔵酒」
出荷前だけ火入れを行わないお酒を「生詰め酒」

生酒、生貯蔵酒は共にフレッシュな味わいが特徴が特徴となり、生詰め酒の多くは冬~春に絞ったお酒を火入れし秋口まで熟成させる為やや熟成感があり滑らかでとろみが有るのが特徴です。

因みにこの秋口まで熟成させた生詰め酒が「ひやおろし」「秋あがり」で、冬の絞りたてのお酒を生酒で出しているのが「しぼりたて」「新酒」です。

古酒

古酒は3年以上酒蔵で長期熟成させたお酒の事を言い、熟成させる日本酒の種類や熟成温度、方法によって特徴は様々。一般的には酸味と苦み、旨味が濃厚でまろやかな味になるとされています。

飲む温度

日本酒は飲む温度によって呼び名や特徴がそれぞれあり、同じ種類の日本酒でも温度によって味わいの違いを楽しめるお酒です。

因みに日本酒では「冷や」は冷えているお酒では無く”常温”のお酒の事を言います。

温度別の呼び名、特徴は以下の通りです!

冷酒

雪冷え(ゆきびえ) 5℃

雪のように冷えた日本酒の事で香りが抑えられシャープな味わいとなります。日本酒の独特な香りが苦手な人にもおすすめな温度。

生酒、本醸造酒等がオススメ。吟醸酒は折角の「吟醸香」が抑えられてしまう。

花冷え(はなびえ) 10℃

花さえ冷たくなる温度の日本酒で香りが弱まりきめ細やかな味わいとなります。スッキリとしたキレや柔らかい甘味、酸味が楽しめる。

本醸造、生酒も行けるし、吟醸酒GOOD!

涼冷え(すずびえ) 15℃

涼やかな冷たさを感じる日本酒で、華やかな香りがたち上がり、ツンとするほどは冷たくない温度です。

吟醸酒はもちろん、本醸造酒、純米酒はバランスが調和する温度!古酒ではとろみ、まろやかさが感じられる。

燗酒

日向燗(ひなたかん) 30℃

日向のようなぽかぽかとした温度の日本酒で酸味や旨味のがハッキリと感じられ、日本酒の品質の良さを感じられる温度です。

お米の旨味が感じられる純米酒や、香りや味わいを楽しむ吟醸酒はこの温度で飲んでみると味わいが感じられるかも。ひやおろしも美味しく頂けると思います!

人肌燗(ひとはだかん) 35℃

人肌と同じくらいの温度の日本酒で、柔らかく優しい味わいです。米や麹の香りも楽しめます。

この温度からは日本酒のまったりとした味わいを強く引き出し甘味と酷をじっくりと味わえるので精米歩合が低めの純米酒や本醸造酒がいいとされています。

ぬる燗(ぬるかん) 40℃

ぬるいという名前がついていますが、口に含んだ瞬間はやや熱さが感じられる温度です。日本酒の旨味や味わいが膨らみ、おいしさを存分に感じられる温度となります。

人肌燗とよりも暖かいのでより香りや甘味が立ってきます。純米酒や本醸造酒がやはり良いとされています。

上燗(じょうかん) 45℃

口に入れたときに熱さを感じる温度です。味わいと後味のキレの両方が楽しめる飲み方

この温度からふんわりと湯気が待ち始め、日本酒の香りと味わいがより強く感じられます。米本来の旨さをストレートに感じられる純米酒がオススメです!

あつ燗(あつかん) 50℃

寒い日に体を温めるのに最適な温度。香りが楽しめる飲み方。燗をするのに一番ベーシックな温度です。

純米酒だと甘さが際立ち過ぎるとされているため、スッキリとした味わいの本醸造酒の方が向いています。

飛びきり燗(とびきりかん) 55℃

香りが強くなり味わいに刺激を感じる温度。淡麗辛口のお酒だとさっぱりと飲めます。

この温度はアルコールが強調されるため、辛口の純米酒、本醸造酒がオススメ。

日本酒はその種類だけでなく温度帯によっても味や香りが違ってくるもの。飲み方は千差万別で色んな顔を見せてくれるお酒ですね。中には氷を入れる「オンザロック」、クラッシュアイスを入れる「みぞれ酒」、日本酒を使ったカクテルなんかもあります!

私は日本酒好きなのでよく飲んでいましたが、調べてみてこんなに違いがあるとは思わなかったです。今度日本酒を買ってきたら一つの銘柄を色んな温度で飲んでみようと思います!お気に入りの銘柄、飲み方を探すのも楽しいですよね!

それでは、今回も最後までお読み頂きありがとうございました!

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